「人来蜂―2010月津港迎春ランタンフェスティバル」では、参加した芸術家14名が塩水の8つの風景から発想を得て、創造性と芸術によって、塩水の文化と、優雅だった昔の港の記憶を伝えた。2012年から、各キュレーションチームによって企画され、国内外の芸術家を招いて、盛大にイベントが行なわれるようになり、今日に至っている。
月津港ランタンフェスティバルは塩水月津港の歴史的風合いを内在している。展示場のランタンと川面に映ったランタンの影が組み合わさり、川の風景、地形、建築が幻想的で、詩的趣がある、おぼろげな空間になっている。来場者数は毎年多くなり、「水上ランタンフェスティバル」の形式は台湾ランタンフェスティバルの新しいトレンドを牽引した。そして、ユニークな芸術性、地域性、文化的意味が国際にも注目されている。2018年にはドイツのレッド・ドット・デザイン賞の展示場デザイン・レッド・ドット大賞を受賞し、台湾の多くのランタンフェスティバルの中でこの賞を受賞した最初のランタンフェスティバルブランドになった。関連する展示チームも続々とオランダアムステルダムのランタンフェスティバルや日本の東山花灯路など国際的なランタンフェスティバルに参加の招待を受けた。芸術家をお互いの都市に招待し、現地で創作することによって、光に対する熱愛と解釈を共有する。
毎年冬、新しい一年が始まった時、塩水の美しさはランタンフェスティバルによってきらめく。そして様々に変化する川辺の風景や耽美な時間は、皆が静かに観賞するのを待っている。