台湾ではこれに呼応して2001年より「全国古跡日」が実施されており、台南市も毎年参加しています。その後、台南市では台南県との合併後、イベントをさらに拡大し「台南市文化資産月間」をスタートさせました。毎年、異なるテーマを設定し、文化の古都台南の多様な文化資産の展覧を行うほか、日常生活を切り口とし「自然環境」から「衣・食・住・行(交通)」といった生活の面から、台南の文化をより身近に感じてもらえるよう、日常生活のなかに文化資産の痕跡を見つけようというものです。
台南市では展覧、講座、ガイド付きミニトリップ、リアル謎解きゲーム、ポイントを集めてプレゼント交換といったイベントを行い、いろいろな楽しい催しを通して、身近な文化財を知ってもらうための活動を行っています。また、文化資産に関する教育を学校に根付かせるために、2019年より「文資小学堂」というコンテストを行っています。これは、小学生が自主的に文化財の基本的な概念を学ぶことができるだけでなく、楽しみながら学んでもらうことで、将来、文化資産を守ってくれる人材を育て、文化資産を継承できるようにするというものです。